東京本部メールマガジン(事務所執筆分)

お年寄りを支えるのは社会?家族?~シンガポールの高齢者福祉~

もうすぐ敬老の日。日本では少子高齢化による人口減少への対応が大きな社会的課題になっていますが、ここ、シンガポールも少子高齢化の波が確実に押し寄せています。しかし、同じように経済発展をしている2つの国ですが、高齢者を支える政策や意識には違いが見えてきます。 (1)シンガポールの高齢者福祉政策 日本は高 […]

自動車に頼らない街づくりを!シンガポールの中心部で「車のない日」を試験導入

シンガポールでは、本年、ラッフルズキーやパダン周辺など中心商業地区及びシビック地区の一部道路で自動車の進入を一定時間禁止する取り組みを試験的に導入しました。2016年2月から7月の毎月最終日曜日の午前中に実施するため「カー・フリー・サンデーSG」と呼んでおり、自動車を気にせず自由にサイクリングやジョ […]

シンガポールとクアラルンプールを結ぶ高速鉄道、2026年開業へ

2016年7月19日、シンガポールとマレーシアの首都・クアラルンプールを結ぶ高速鉄道計画に関する覚書を両国政府が締結し、2026年までの開業を目指してスタートを切りました。 高速鉄道(HSR)はシンガポールとクアラルンプール間約350kmをわずか90分で結びます。これは東京-名古屋間とほぼ同距離で、 […]

シンガポールで増える「リケジョ」

シンガポール政府の統計によると、理工系分野で働く者に占める女性の割合が、2014年に29%になりました。2004年の23.5%、2009年の26.5%から、順調に女性の割合が増えており、科学者やエンジニア10人のうちほぼ3人が女性になります。 また、大学の理工系コースの女性卒業者数は、2004年の4 […]

国民の恋愛力向上? シンガポールの婚活支援

日本に限らずシンガポールでも少子高齢化・晩婚化が社会問題としてとらえられており、政府が率先してその対策に対して取り組んでいます。とりわけ「婚活支援」、「住宅支援」、「出産支援」、「保育・養育支援」、「ワーク・ライフ・ハーモニー支援」の5つの重点項目を包括的に含んだ結婚・育児支援パッケージというプログ […]

常夏シンガポールのこどもたちの夏休み?

シンガポールの小中学校は、毎年1月に新年度が始まり、4つの学期(term)に分かれています。各学期は10週間からなり、それぞれの学期の間には休暇期間が設けられています。実は、シンガポールには日本のような四季がないため、夏休みや冬休みといった考え方はありません。その代わりに中間にあたる第2学期と第3学 […]

ASEAN各国に見る、地方への誘客大作戦

1 タイ ~地方を売り出せ!一村一品「OTOP」~ タイでは、バンコクなどの都心部と農村、山岳地帯の経済格差が大きいことが課題となっていました。そこで、政府は国の地方開発、農村の自主自立、伝統の知恵の維持・活性化を目的として、国内の各村々に最低でも1種類の主要製品を作るよう推奨し2001年に日本の大 […]

シンガポールでの日本酒の可能性

在シンガポール日本大使館の調査によると、2015年6月現在、シンガポールには日本食レストランが1,105店舗あります。また、シンガポール統計局の調査ではシンガポール国内に飲食店が約6,800店舗あるとなっていますので、約6店舗に1店舗が日本食レストランである計算となり、日本食の人気ぶりがうかがえます […]

フィリピンで新大統領誕生

2016年フィリピンと日本は国交60周年を迎え、1月には天皇皇后両陛下がご訪問されました。フィリピンの人口は1億98万人(2015年)で若い労働力も多く、一人当たりGDPは消費が活発化するといわれる3,000米ドル目前の2,858米ドル(2015年)です。つまり、フィリピンはアセアン諸国の中でも急成 […]

日本の伝統工芸品、東南アジアへの販路開拓のヒントは?

日本の伝統工芸品ブース「JAPAN Traditional Crafts ~TAKUMI~」 3月10日から13日、シンガポール国内最大級のインテリアデコレーションアイテムの展示会「The Decor Show 2016」に、日本各地域の伝統工芸品の販路開拓のため、ブースを初出展しました。 この展示 […]

ベトナムの小学校で日本語が「第1外国語」に!

在ベトナム日本国大使館によると、今年3月1日、ベトナム全土の小学校で日本語を英語などと並ぶ「第1外国語」として教えることを目指す方針でベトナム教育・訓練省と一致したとのことです。対象は3年生以上で、今年9月から試験的にハノイ市の3つの小学校に日本語学習クラスを各2クラスずつ設置します。これにより、東 […]

シンガポールの投票率はなぜ高い?

シンガポールでは、 (1)シンガポール国民であること、 (2)21歳以上であること、 (3)シンガポール居住者であること、 (4)選挙資格を失っていないこと が選挙人の資格とされています。 非常に興味深いのは、きわめて高い投票率です。 2011年の総選挙では93.18パーセント、2015年の総選挙で […]

女性に自信と誇りと自由を!カンボジアのジェンダー政策調査から見えてきたもの

カンボジアは1970年代から1993年まで続いた内戦により、多くの人命が失われ、人口構成や男女比に大きな格差があります。そして、どの時代においてもカンボジアの経済を根底から支えてきたのは女性たちでした。 しかし、文化的・社会的・伝統的につくられた男性優位社会における性別役割分業等により抑圧され、女性 […]

甘党大国シンガポール。甘さ控えめスイーツで活路を開け!

皆さんは甘いものがお好きですか? ここシンガポールでは甘党が大変多く、街中のカフェには鼻血が出そうなほど甘いケーキがショーケースに鎮座しています。定番の朝食であるカヤトーストには甘い珈琲が付きますし、コンビニに行けば 売られている飲み物は甘いものばかり。かく言う私も赴任当初、購入したペットボトルの緑 […]

「ハラル」への配慮

シンガポール人がホーカーセンター(屋台街)で食後に食器を片づけないことは来星当初の日本人にとって驚くことの一つではないでしょうか。後で清掃のおじさんが片付けてくれるのですが、日本人としては少し気持ちが悪いもの。なので、日本人は食後は食器返却の棚に返そうとするのですが、気を付けていただきたいのが「2種 […]