東京本部メールマガジン(事務所執筆分)

【シンガポール事務所】シンガポールとマレーシアをつなぐ鉄道

 シンガポールで生活していると、JBという単語を良く耳にします。JBとはマレーシアのジョホールバルという地名の略称で、シンガポールとの国境に位置しています。今回は、このJBとシンガポール北部のウッドランズという場所を結ぶ国際鉄道についてお話します。 JBとウッドランズは1923年以来「ジョホール・シ […]

【シンガポール事務所】シンガポールの図書館でのスペース活用について

 シンガポール国立図書館庁(National Library Board(NLB))によれば、シンガポールには31か所の図書館があるといいます。紙媒体の図書の貸し出し以外にも、日本と同じように自習室なども設置されており、勉強する学生達の姿もよく目にします。今回は、その図書館の中でも、2023年にオー […]

【シンガポール事務所】シンガポールの物価は上がった?(フルーツ編)

 シンガポールの消費者物価指数は、2019年は前年同月比1%台で推移し、2020年にはマイナスになった月もありましたが、2021年はコロナ後の需要の回復を受けて急激に上昇し、2022年1月には前年同月比プラス4%を越え、同年9月にはプラス7.5%とピークとなりました。その後は徐々に落ち着いてきており […]

【シンガポール事務所】インドネシアの首都移転について

インドネシアでは、首都を2045年までにジャカルタから移転する計画が始動しています。移転先の新首都は、カリマンタン島の東カリマンタン州で名称は「ヌサンタラ」となります。現在はホテルや病院の建設が始まっています。 首都移転の必要性については以下の3つが挙げられています。(1)インドネシアの今後の持続可 […]

【シンガポール事務所】シンガポールの緑化に係る戦略と取組について

   シンガポールと聞くと高層ビルが立ち並ぶ光景を思い描かれる方もいるかもしれませんが、実は緑が国土の約3分の1を覆う「グリーン・シティ」です。 2021年2月にシンガポール政府が発表した環境に関する基本方針である「シンガポール・グリーンプラン2030」において、取り組むべき課題として「自然の中の都 […]

【シンガポール事務所】シンガポールにおける糖尿病予防対策「Nutri-Grade Mark」

 シンガポールでは糖尿病が深刻な社会問題となっています。シンガポール保健省によると、シンガポールの糖尿病患者数は、対策を講じなければ2050年までに100万人に達すると見積もられています。 シンガポール人の1日の砂糖摂取量の半分以上は飲料から摂取しており、そのうち64%が包装済み飲料、残り36%が作 […]

【シンガポール事務所】シンガポールの認知症患者に対する福祉施策「Dementia Go-To Points」

 シンガポールでは現在、ベビーブーマーの世代が65歳以上の年齢層に入り始めてきており、高齢化が急速に進んでいます。シンガポール政府によれば2012年に11.1%であった高齢化率は、2022 年に18.4%まで上昇し、2030年には23.8%となるとされています。また、シンガポール保健省によると、現在 […]

【シンガポール事務所】シンガポールにおける救急搬送適正化の取組み

 シンガポールにおいて日本の119に当たる電話番号は995であり、救急や消防を担う政府組織の名称はSCDF(Singapore Civil Defense Force)です。SCDFが2022年に受けた救急要請は256,837件と過去最高の件数になりました。シンガポールの救急要請件数は、人口増加や高 […]

【シンガポール事務所】シンガポールの公共交通機関について

 1965年に独立した当初のシンガポールは都市部の深刻な交通渋滞や非効率な交通インフラ網の問題を抱えていました。シンガポール政府は課題解決に向けて高速道路網や公共交通機関を整備するとともに、自動車所有権利証書の取得の義務化をはじめとしたさまざまな施策を実行しました。その結果、今日におけるシンガポール […]

【シンガポール事務所】シンガポールの廃棄物処理事情

 国土の狭いシンガポールにおいては、廃棄物処理を行う施設や場所等を確保することが課題の一つとして挙げられます。今回は、シンガポールの廃棄物処理事情について、ご紹介します。 シンガポールでは、高温多湿な気候で生ごみが腐りやすいといった事情から、家庭ごみ・事業所ごみ等、全てのごみは毎日収集されています。 […]

【シンガポール事務所】マレーシア人の訪日観光意識

 2013年7月に訪日短期滞在査証が免除されて以降、マレーシアからの訪日旅行者数は年々増加し、2019年の訪日旅行者数は50万人を超えています。 訪日マレーシア人が最も増加する時期は12月で、逆に最も減少する時期は8月となります。冬季に次いでは3月や4月にかけて、春季も増加します。四季の変化に乏しい […]

【シンガポール事務所】ASEANにおける青果物輸出の現状

 人口減少が進み、日本国内の食品市場規模が縮小する見込みとなっている一方、人口増加や経済成長に伴い、世界の飲食料市場規模、特にアジアの市場規模は大きく拡大する見込みとなっています。2021年時点で、主要な輸出青果物はASEAN10か国中、ラオスとミャンマーを除く計8か国向けに輸出されています。品目ご […]

【シンガポール事務所】シンガポール国立大学で開催!日本文化祭!

   2023年1月14日、シンガポール国立大学(NUS)の学生団体である日本研究会(JSS)の主催により、2020年以来となる日本文化祭がNUS内のUniversity Townにて開催されました。 JSSは1984年に設立され、NUSの日本研究学科の後援のもと、日本とその文化への理解を促進するこ […]

【シンガポール事務所】日本サッカーのブランド力を活かした東南アジアへのアプローチ

 2022年11月20日から12月18日にかけてカタールで開催されたFIFAワールドカップにおいて、日本代表チームは優勝候補のドイツとスペインを逆転勝ちで撃破、2大会連続となるベスト16進出を達成し、シンガポール各メディアは今大会における日本代表チームの快進撃を連日大きく取り上げました。 こうした日 […]

【シンガポール事務所】ASEANの食品小売市場の流通チャネルについて

 シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピン等の東南アジア10カ国が加盟する東南アジア諸国連合(以下ASEAN)は、世界の3.3%を占める449万平方キロメートルの面積に、世界の8.6%である6億7,333万人の人口を抱えていることから、多くの市場において今後の成長が期待され […]