1.日本の伝統工芸品ブース「JAPAN Traditional Crafts ~TAKUMI~」
クレアシンガポール事務所は、昨年に引き続き日本の各地域における伝統工芸品の販路開拓を目的として、家具以外の幅広いインテリアの展示会である「NOOK ASIA 2017」(昨年度名称Décor show)にブースを出展しました。この展示会は、2017年3月9日から12日にかけて国内最大の展覧会会場「Singapore Expo」で開催され、主に卸、小売店、デザイナー、ホテル、建築関係会社などのバイヤー向けに開催されました。
来場者数は21,966人、展示社数は428社となっております。クレアのブースでは、公募の上、厳選した青森県、秋田県、群馬県、東京都、埼玉県、長野県、富山県の12事業者の56品の伝統工芸品を展示しPRしました。
2.ブースコンセプトについて
日本の伝統工芸は伝統的な技法と匠の技をもって、その地域から産出される素材を元に作られています。中には数百年の長きにわたり継承されているものもあり、技術や技法は多くの職人によって洗練され、受け継がれています。また、近年ではそれらの伝統に加え、新しいデザインや素材を取り入れることにより、市場の活性化を図る動きも見受けられます。クレアシンガポール出展ブースでは、単に「物」として展示するのではなく、その背後にある歴史や、匠の技術や技法、あるいはそれらが育まれた風土といった、伝統工芸品が形成されるまでの「ストーリー」が見えるようなブース展示・プロモーションを行うことをコンセプトに展示を行いました。
3.来場者の反応は?
ブース来場者のアンケートから、「お店で取り扱いたいが取引は可能か。」「販売価格について知りたい。」「商品の素材、用途、扱い方について教えてほしい。」といった質問や、「商品のディテールの素晴らしさと美しさに感銘を受けた。」といった感想を数多くいただくことができました。
また、展示への満足度は、回答を得られた来場者のうち、全員が「良い」または「大変良い」という高評価を得ることが出来ました。
4.東南アジアへの販路開拓のヒントは?
来場者からは、日本の商品は、「高品質」「良質なデザイン」「エコフレンドリー」であるという印象が多く語られておりました。しかしながら、国によっては価値観が異なるため、なぜその商品は価格が高いのか、その背後にある職人の技などの希少性について地道な説明が必要となります。
また、このようなフィードバックを直に感じ、世界に触れることも販路を拡大させるモチベーションに繋がります。是非、積極的に世界に飛び出してみてはいかがでしょうか。きっと日本国内とは違う発見があるかもしれません。
5.次回の開催は?
平成29年度も出展予定です。当事務所のメールマガジン、ホームページ、フェイスブックなどで詳細を告知しますので、ぜひご注目ください。
(飛岡所長補佐 宮崎市派遣)