東南アジアでタクシーを便利に使おう!

1.市民の足タクシー

シンガポールを始め、東南アジアの各国ではタクシーが比較的安く利用できます。公共交通機関が整っているシンガポールですが、交通渋滞の解消や環境対策を目的に、個人の自動車所有に厳しい条件が設定されており、自家用車保有に税金等様々なお金がかかるため、保有率は低く、タクシーは市民にとって重要な交通手段になっています。
また、他の東南アジアの公共交通機関がそれほど発展していない地域でも、タクシーやバイクの荷台に乗るタイプのバイクタクシーなどは市民の重要な足になっています。
今、東南アジアのタクシーの乗り方は、スマートフォンの普及とともに大きく変化をしています。

2.便利なアプリで気軽に利用

シンガポールでは多くの人がスマートフォンのタクシー配車アプリを利用しています。予約はとても簡単で、事前に登録をしておいたスマートフォンのアプリを利用してピックアップ場所・目的地・迎えの時間を入力するだけ。明瞭な料金で、事前に名前、電話、顔写真が登録されたドライバーが迎えに来てくれます。乗車中もGPSで自分の現在位置を確認することもでき、領収書も発行されるなどとても安心です。
この利用は東南アジアの各国に広がりを見せています。東南アジアの国の中にはタクシー料金が交渉制で、到着時にドライバーから高額料金を請求されてトラブルになったという話もよく聞きますが、事前に料金がわかり、正確に目的地に到着できるこのシステムは、移動時の強い味方になっています。
また最近ではタクシーだけでなく、東南アジアならではの移動手段であるバイクタクシーを呼ぶことができるサービスも進んでおり、若い人を中心に市民の足として急速に発展しています。

3.渋滞緩和も?新たな可能性

東南アジアの大都市では交通インフラが未発達のうえに、自家用車の保有が増加傾向にあるため、慢性的な交通渋滞が社会問題となっています。
配車アプリは気軽にタクシーを利用することができ、渋滞緩和等にも一役買うのではと期待されています。
また、外国人旅行客にとっても交渉不要で安心して利用できます。出張などで東南アジアにお越しの際は、配車アプリを活用しぜひ快適に移動をしてみてください。

(シンガポール事務所所長補佐 中澤)