インターンシップでクレアの仕事を体験~長崎県立大学 海外ビジネス研修~

長崎県立大学経営学部国際経営学科の3年生が海外ビジネス研修のために来星し、8月13日(月)から30日(金)までの約3週間、クレアシンガポール事務所でインターンシップを行いました。

1.研修プログラム

インターンの3名は、事務所概要や、シンガポール及びASEAN諸国の概要についてブリーフィングを受けた後、現地調査員による英語講習を受け、挨拶の仕方や英語メールの作成などを学びました。
また、シンガポール国立博物館では、太平洋戦争時に日本が3年間シンガポールを統治していたことや、マレーシアからの分離・独立など、シンガポールの建国の歴史について学び、学生たちは英語ガイドの説明に深く聞き入っていました。
その後、海外における日本の自治体の活動を学ぶため、「北海道ASEAN事務所」や、北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」をはじめ、JR東日本が運営する「JAPAN RAIL CAFÉ」や、「ドンドンドンキ(当地のドン・キホーテ)」などを訪問し、海外での販路開拓や観光PR、訪日インバウンドの取組について視察を行いました。

2.クレアの仕事を学ぶ

さまざまな事業に関する業務の補助を通して、海外で働く自治体職員の仕事ぶりを学びながら、研修の中盤では、クレアの大きな業務の一つである、活動支援に従事してもらいました。
今回、長崎県市町村協会より活動支援の依頼があり、セントーサ島のIR関連施設の視察で、アテンドを行いました。視察先の情報収集の他、当日は20名弱の訪問団を前後で誘導しながら説明者の話を聞き取り、活動支援の一端に触れてもらいました。

3.シンガポールの旅行博「NATAS」で訪日旅行をPR

8月17日に開催された旅行博「NATAS」では、法被を着用して来場者への案内を行ってもらいました。
2017年のシンガポール人訪日旅行者数は40万人を突破し、FIT(個人)旅行者を中心に増加を続けています。旅行者全体の7割がリピーターで、日本のゴールデンルート以外の訪問先を探す旅行客も多くなっています。そのような中、旅行博に従事した学生達には、来場者から、「1週間で四国と九州を回ることはできるか。」「岐阜の白川郷から大阪まではどのように行けばいいか。」など、様々な質問があったようです。事前に下調べした知識で、一生懸命英語で答えていました。実際に現地の人と接する中で、シンガポール人から見た日本の印象を知り、自分の知らなかった日本の魅力について改めて考える良い機会だったようです。

4.英語での研修発表会

最終日にはインターンシップを総括した研修発表会を行い、日本の地方をこのように売り込みたいという視点で、英語でプレゼンテーションを行いました。
自分の出身県のグルメに特化したツアーの提案や、恋愛成就のパワースポットを巡りながら東北を周遊するプラン、九州各県を1週間で回るものなど、学生の目線でアイデアに富む発表を行い、それぞれが大きな自信になったようです。

5.終わりに

研修を通して、海外に関心が高い学生たちは、語学力を高めるために海外で働きたいのか、海外で働くこと自体が目的なのかを見つめ、将来の進路を具体的に考えるきっかけになったと話してくれました。そして、自分の出身県の魅力を改めて発見し、自分の故郷を海外へもっとPRしたい、と語っていたのが印象的でした。
このインターンシップでの学びがこれからの人生に役立つことを願い、それぞれの道に進んでいく学生達の今後の活躍が楽しみです。

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