シンガポールで開催される東南アジア最大級規模の国際医療機器展「MEDICAL FAIR ASIA 2018」へ、日本から神戸市、東京都、福島県、さいたま市の4自治体が出展しました。当事務所では、このうち神戸市から活動支援依頼を受けて取材を行ったほか、来星した同市の出展関係者と情報交換を行いました。
来星された神戸市ブースの関係職員は出展に先立ちクレアシンガポール事務所を訪問。シンガポールの科学技術政策等についてブリーフィングを行いました。
また、兵庫県が当地で活躍している民間人に委嘱している専門家も同席し、シンガポールにおける医療・介護の現状や日本企業にとってのビジネスの可能性等についても活発に意見が交わされました。
なお、今年4月にはシンガポール科学技術研究庁による神戸医療産業都市推進機構への訪問をクレアシンガポール事務所が支援したところであり、逆に今回の訪問団は同庁を訪問しています。科学技術分野における今後の相互交流のさらなる進展が期待されます。
(1) 会期:平成30年8月29日(水)~8月31日(金)
(2) 会場:マリーナ・ベイ・サンズ
(3) 出展者数:40か国より約830社・団体
(4) 来場者数:約1万2千人、うち約4割が海外からの来場者
(5) 内容:東南アジアや周辺諸国の医療・健康機器メーカー等が集まる医療機器等展示会
本展示会の開催は12回目を数え、東南アジア最大級規模の国際医療機器展示会に発展しています。今回は神戸市・(公財)神戸医療産業都市推進機構が関西医療機器産業支援ネットワークと一体となって出展したほか、自治体関係では(公財)東京都中小企業振興公社、福島県、さいたま市が出展し、域内中小企業の販路開拓を支援しました。
神戸市は、近畿経済産業局地域中核企業支援事業の一環として、(公財)神戸医療産業都市推進機構、大阪商工会議所と連携し、「関西医療機器産業支援ネットワーク」として出展。会場入り口正面に60㎡のブースを設置しました。
来星した神戸医療産業都市推進機構クラスター推進センターの職員によれば、商談は目標件数を大幅に上回るペースで繰り広げられ、大盛況であったようです。また、他国からも出展されている同種の機器に比べて高い価格を示しても「高い」という反応は示されず、むしろ性能面への関心をより高められることが多かったとのことでした。
アジアにおける医療産業分野では価格は高くても技術力や安心感のある製品が選ばれる状況にあるため、日本のものづくりに対する高い信頼が強みとして発揮されたようです。
東南アジア諸国では医療分野の需要拡大が見込まれており、さらなる販路の拡大が期待されます。