2019年11月16日(土)から23日(土)まで、シンガポールのJapan Creative Center(JCC)において、新潟PRイベントが実施され、シンガポール事務所でイベント支援を行いました。15日(金)に開催されたオープニングレセプションには、山崎駐シンガポール日本国特命全権大使、国定三条市長も出席されました。イベント前半は、毎年10月に燕三条地域で開催される「工場の祭典」のデザインを使用した会場で、職人による手作りの道具と、食を併せて紹介しました。後半は新潟県全体の食と、引き続き燕三条地域の職人技を紹介することに加え、金属加工のワークショップや観光ブースも設置し、幅広い新潟の魅力をPRしました。
1 「工場の祭典」
新潟県のほぼ中央に位置する燕三条地域は、古くからものづくりの町として知られています。2013年から毎年10月に実施している「工場の祭典」は、普段一般公開されていない金属加工などの工場を数日間一斉に開放し、工場でものづくりを体験できるというイベントです。今回は当祭典のデザインをそのまま使用することで、雰囲気を味わってもらうと共に、道具を目で見て触って、さらに新潟の食材を入れて使用してもらうことで道具の特徴を理解してもらいました。展示コーナーでは、ノーベル賞授賞式晩餐会で使用されたカトラリーなどを展示すると共に、ものづくりのドキュメンタリー映像を流すことで、道具が完成するまでのストーリーを伝えました。
2 チタンマグカップの効果に驚き!?
実際に、雪室珈琲をチタンのマグカップで飲んでもらい、日本酒やビールは普通のプラスチックカップとチタンのタンブラーで飲み比べてもらうことで、冷たさや泡の違いを実感してもらいました。「二重構造のマグカップは外から触っても熱くない、すごい!」「チタンタンブラーで飲む日本酒は全然味が違う!」と驚く来場者の方も多くおり、単に説明するだけではなく、実際に触って使用してもらうことでそれぞれの道具の良さや特徴を実感してもらいました。来場者の方々は、様々な展示に興味を持ってくれ、一人一人の平均滞在時間は非常に長かったように思います。他にも「カレーライス×カレースプーン」「アイスクリーム×アイス専用スプーン」「米粉クラッカー×皿」などを各ブースで紹介しました。
3 満員御礼のワークショップ
シンガポールでは、自分で実際に製作できるワークショップが人気で、予想を上回る応募数でした。金属を加工してオリジナルの箸置きを作る今回のワークショップでは、実際に職人さんによる指導の下、製作してもらいました。皆さん熱心に職人さんからコツを学び、自分の納得のいくまで一生懸命に取り組んでいただきました。
4 所感
イベント会場内に観光ブースも設置したことで、新潟に興味を持ってくれた来場者の方々へ効果的に観光PRができたと思います。今回は展示のみで販売はありませんでしたが、これが買いたいから新潟へ行きたいと言ってくれる方もいました。今回のイベントで紹介した新潟の食べ物や日本酒、職人による道具をきっかけに新潟を知ってもらい、多くの方が訪れてくれることを期待します。