「日本で日本の方々に私たちの歌声を届けたい!」 ~星日文化協会(JCS)合唱団、日本初公演in山口~

星日文化協会(JCS)合唱団は1968年の結成以来、50年に渡りシンガポールにおいて日本の合唱曲を通じて日本文化を広めるなど、シンガポールと日本の懸け橋として活動しています。
昨年、山口県議会議員団がJCSを訪問したことをきっかけに、初めての日本公演を山口県で開催することになりました。
クレアシンガポール事務所では、訪問団の同行支援を行いましたので、その概要を報告します。

1 在日本シンガポール大使館イサン・チュア首席公使が山口県知事を表敬訪問

10月4日(木)、在日本シンガポール大使館のイサン・チュア首席公使が山口県庁を訪れ、村岡知事、柳居県議会議長を表敬訪問しました。チュア首席公使は同合唱団の魅力やシンガポールからの訪日客が増加傾向にあることを紹介し、「山口県は歴史や自然などが魅力的であり、公演をきっかけに両国の関係がよりよくなれば」と話しました。また、村岡知事は「山口県とシンガポールの関係を盛んにしていきたいと思っているので、交流拡大に力添えをしていただきたい」と働きかけました。

2 山口ゆめ花博会場での発表

JCS合唱団は日本到着後、まず山口市きらら浜で開催中の「山口ゆめ花博」の会場において発表を行いました。日本の懐かしい童謡メドレーを披露し、200名近い観客の心を魅了しました。中には子供と一緒に口ずさんでいる親子の姿も見られました。また、発表前に合唱団のメンバーは会場内を散策し、咲き誇る多くの花をバックに写真を撮影して楽しんでいました。

3 歓迎レセプション

JCS合唱団初の日本公演が山口県で開催されることを記念し、防府グランドホテルにて歓迎レセプションが開催されました。
歓迎レセプションには、イサン・チュア首席公使をはじめ、村岡県知事、柳居県議会議長、地元選出の国会議員秘書、県議会議員など山口県や防府市の政財界行政関係者約250名が参加されました。
また、歓迎レセプションの後半では、JCS合唱団による発表のほか、防府地域の伝統芸能である神楽やヴァイオリン・フルート・ピアノの三重奏が披露され、会場を盛り上げました。

4 コンサート本番

10月5日(金)、JCS合唱団の公演が防府市の文化施設であるアスピラートで開催されました。会場には開始1時間以上前から入場を待つ人が並び、開始前には満席に近い約400人が席を埋めました。コンサートは2部制で行われ、1部では4曲、2部では5曲が披露されました。1部の後半には、地元防府市の防府少年少女合唱団による賛助出演もあり、元気な歌声を会場内に響かせていました。また、2部の最後には、この少年少女合唱団との合同演奏が行われ、アニメの主題歌や東日本大震災の復興を応援するための曲「花は咲く」を披露しました。
少年少女合唱団の代表の生徒が挨拶で「シンガポールと日本の交流が永遠に続くように」と述べたのが印象的でした。

5 県内観光地視察

10月6日(土)・7日(日)の2日間、合唱団は、県内の観光施設を訪れました。山口市徳地にある「重源の郷」では、4つのグループに分かれて、それぞれ紙漉き、木工細工、機織り、藍染めを体験しました。メンバーは楽しみながらも、真剣にそれぞれの体験に取り組んでいました。
翌日は「秋吉台」からカルスト台地を眺めるとともに、日本屈指の大鍾乳洞である「秋芳洞」を見学しました。シンガポールではなかなか見ることのできない景色であり、秋吉台及び秋芳洞内では、写真を撮る参加者が多く、特に秋芳洞内ではその規模に驚いている様子でした。

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