山陰インバウンド機構、島根県松江市、中海・宍道湖・大山圏域インバウンド機構がシンガポールを訪問し、山陰地方の観光をPRするイベントを行うとともに、現地旅行会社との商談を行いました。昨年10月にシルクエアー社によるシンガポール-広島間の直行便が定期就航したことにより、シンガポールからの新たなアクセスルートが開拓された山陰エリアへさらなる外国人観光客の訪問が期待されます。クレアではイベントを取材しましたのでその様子を報告します。
7月30日、山陰インバウンド機構はシンガポールのジャパンレールカフェにおいて山陰地方の魅力をシンガポール及びマレーシアの旅行会社にPRするイベント「山陰キラキラカフェ」を開催しました。
イベントでは、山陰地方までのアクセス方法や山陰の観光地が紹介され、神々が住むと言われる山陰は日本の歴史と伝統を感じることができる地域であることがアピールされました。また、特産品であるシャインマスカットや梨が振る舞われ、来場者は旬を迎えた山陰の味覚を味わっていました。
翌31日の夜に、同じくジャパンレールカフェにおいて「松江わくわくナイト」と題した島根県松江市の観光を紹介するイベントが行われました。フェイスブックの周知により集まったシンガポール人などで40席ほどの店内は満席となりました。
松江市の観光地として松江城や日本一の美肌の湯で知られる玉造温泉があります。また松江市には茶の湯の文化が息づき、市内で抹茶や和菓子を味わえることが紹介され、来場者には抹茶ラテと珍しい抹茶ビールが振る舞われました。
松江市は観光をPRするだけでなく、外国人観光客が広島空港から500円で利用できる高速バスと広島市内と松江市内をそれぞれ周遊できるチケットを用意し、広島に来る外国人観光客が松江市まで足を伸ばせるように戦略を立てています。その他にも、団体の宿泊客に対しての助成制度などで市内の宿泊を促進しています。
山陰地方は東京や大阪を目指す観光客にはあまり知られていない地域ですが、リピーター客の次の目的地となることが期待されます。現地に赴き、旅行会社や旅行好きの方にPRを続けることで、今後の観光客の誘致につながっていくと感じました。