2018年2月3日(土)、シンガポール国立大学キャンパスにて、Japanese Cultural Festivalが開催されました。クレアシンガポール事務所もブース出展し、自治体の観光パンフレットを配布するとともに、日本に関するクイズ、けん玉体験、JETプログラムの紹介等を実施しました。
このイベントは同大学の学生団体であるJapanese Studies Society(JSS)が主催しています。JSSは、所属する学生によるシンガポール案内等を行っており、シンガポール人しか知らないシンガポールの魅力に触れることができると好評です。クレアとは、2016年の日本―シンガポール外交関係樹立50周年におけるSJ50まつりで連携して日本文化を紹介したことから、再度協力の申し入れがあり、今回の出展に至ったものです。
事前の打ち合わせで、JSS側から来場者参加型の内容にしてほしいとの依頼があったこと、学生主催の文化祭という、情報収集よりも楽しむことが目的のイベントであること、すでに日本についてある程度の知識を持っている学生がターゲットと考えられることから、今回はクイズ形式という新しい方法で地方の魅力を紹介することにしました。内容は、日本に行って実際食べてみたい、見てみたいと思ってもらえるような豆知識を紹介するとともに、iPadを使用し通常のパンフレットよりも大きな写真を見せることで、さらに関心を高めることを狙いました。大画面の効果はてきめんで、多くの来場者から「行ってみたい」「食べてみたい」という声を聞くことができました。クイズは「食べ物」「観光」「歴史・文化」「自然」の4種類準備し、関心のあるジャンルを選んで回答してもらいましたが、90パーセント以上が「食べ物」を選択しており、シンガポール人の食べ物好きが改めて明らかになりました。かき氷「しろくま」のような見た目も楽しめるもの、わんこそばのような意外な食べ方は特に関心を引いていました。
また、けん玉では、来場者に「もしかめ(玉を大皿から中皿、中皿から大皿へと移し替える技で、失敗せず何回連続できるか競う)」に挑戦してもらいました。回数が多くできた人は後日名前をシンガポール事務所のフェイスブックで発表することにしたところ、競争心に火をつけたようで、何回もブースに立ち寄って挑戦してくれる来場者もいました。
JETプログラムの紹介では、元JET参加者がブースに立って質問に答え、自らの経験を語ってくれました。大学というロケーションと、日本に関心のある学生が来場するイベントであることから、JETプログラムへの参加を現実的に考えている学生が多く立ち寄り、一人当たりのブース滞在時間も長く、元JET参加者は大活躍でした。JETプログラムを知らない層にアプローチする意味でも効果的でしたが、参加を真剣に考える学生の質問に答え、相談に乗る場として、大変意味のあるものとなりました。
今回の出展をとおして、効果的な観光PRやJETプログラム広報について多くのヒントを得ることができました。また、JSSとの関係も深まり、今後も活動支援などでの連携が期待できます。いずれも今後の業務に活かし、ますます充実した自治体支援を行っていきます。
(新居所長補佐 江東区派遣)
(中山所長補佐 札幌市派遣)
(杉田所長補佐 東京都派遣)
(倉田所長補佐 仙台市派遣)