販路開拓には入念な事前調査を

愛知県安城市の新井博文副市長等が、農産物の海外輸出にあたりシンガポールの消費者ニーズの把握、海外販路開拓の可能性及びリスク対策や物流システム等の調査を目的に、2016年10月28日(金)にシンガポールの関係機関を訪問しました。

 

1 伊勢丹スコッツ店

シンガポールの中心地オーチャードに位置し、日本の青果品を多く取り扱う伊勢丹スコッツ店では、食品売り場コーナーの担当者から日本からの輸送方法や実際に現地の消費者がどのような商品に関心が高いか等の説明を受けました。
特に安城市が海外販路の開拓に力を入れようとしているお米について、種類や価格帯の情報を熱心に聞き取りしていました。

 

2 全農インターナショナルアジア

続いて訪問した全農インターナショナルアジアでは、シンガポールの農産物の輸入状況や日本の農産品のシンガポールにおけるシェア等に関するブリーフィングを受けました。
その後の意見交換では、日本の農産品が飽和している現状では、消費者のターゲットを絞る必要性、あるいは特定のものに力を入れる一点突破の重要性などのアドバイスをいただきました。

 

3 KUBOTA RICE INDUSTRY

最後に訪問したKUBOTA RICE INDUSTRYでは、安城市の特産品であるお米の海外販路開拓について、熱心な意見交換が行われました。
その中で、KUBOTAの責任者より、「価格帯で日本米が他国産と勝負することは難しいが、日本米の素晴らしさを引き続きPRしていくことや、例えば精米から炊飯まで行うなど、6次産業化で付加価値をつけるといった何らかの仕掛けが必要」といった言葉をいただきました。今後の自治体の農産品販路開拓のヒントになる言葉であると思いましたので、ご紹介させていただきます。

今回、当事務所ではアポイントメント取り付けやアテンドなどのお手伝いをさせていただきました。今後とも自治体の海外活動をサポートしてまいりますので、当地での活動をご検討される際は是非当事務所までご相談ください。

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