活動支援報告 (シンガポールの日系医療機関とリゾート施設運営会社の概況)

2016年5月5日、岩手県議会からの依頼によりクレアシンガポール事務所でアポイントメントを取得したシンガポールの日系医療機関「Raffles Japanese Clinic」とResort World Sentosaの運営会社「GENTING SINGAPORE」の視察に同行しました。
各訪問先で得られたお役立ち情報は次のとおりです。

1 Raffles Japanese Clinic

・シンガポールの医療システムは、概ねイギリスの医療システムを導入している。
・シンガポール国内には、6の公立病院、8の公的専門医センター、10の私立病院がある。
・シンガポールの私立病院は、株式会社としての性格が強く、営利を重視している。
Raffles Japanese Clinicは、Raffles Hosipital(シンガポール国内で最大規模を誇る私立病院のひとつ)のRaffles Medical Groupに所属している。
Raffles Hosipital の年間患者数は約200万人、従業員数は1,800人、医師は290人、看護師は500人。
・Raffles Hosipitalでは多言語対応を行っているため、100以上の国の患者が受診している。また、メディカルツーリズム受入れのため、ビザ申請のサポートも行っている。
・2015年6月に、公立病院で救急医療の受入れができない場合は、私立病院で受入れを行い、公立病院と私立病院の医療費の差額分をシンガポール保健省が補填する制度が創設された。
・シンガポールでも日本と同様に看護師数が不足しているため、フィリピンなどの国外からも看護師を採用している。

2 GENTING SINGAPORE

・Resort World Sentosaの来場者数は、約2,000万人/年。
・Resort World Sentosaでは、約13,000人の雇用を創出しており、24時間営業であるカジノでの雇用割合が最も高くなっている。

3 クレアをご活用ください

 このようにクレアシンガポール事務所では、地方自治体からの依頼に応じてアポイントメント取得を行うとともに、視察先に同行し得られた情報の発信も行っています。各地方自治体におかれましては、ぜひクレアをご活用ください。

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