マレーシアの旅行博で日本をPR ~地方への直行便就航のメリットを活かすために~

2019年3月15日(金)から17日(日)までの3日間、マレーシアのクアラルンプールでマレーシア最大の旅行博である「MATTA KL 2019」が開催されました。

クレアシンガポール事務所職員もこの旅行博に参加し、JNTOクアラルンプール事務所が設置したJapan Pavilionにおいて日本観光のPRを行いました。

【MATTA KL 2019概要】

  名  称  MATTA FAIR Kuala Lumpur 2019
  主  催  Malaysian Association of Tour & Travel Agents (MATTA)
  開催日時  2019年3月15日(金)から17日(日)まで 3日間
  開催時間  10:00から21:00まで
  会  場  Putla World Trade Centre (PWRC)
  来場者数  93,084人(2018年9月実績)

 

旅行博に出かけて旅行商品を購入するということは、日本人にとっては馴染みのないことですが、マレーシアにおいては一般的です。そのため、旅行会社や航空会社がこぞってお得なパッケージやチケットを販売し、多くの人が詰めかけます。今回のMATTAでも、週末は会場内を歩くのが困難なほど混み合っていました。

今回印象的だったのは、九州について情報を探している人や、質問をする人が非常に多かったことです。3月1日からエアアジアのクアラルンプール-福岡線が就航したことがその理由と考えられます。福岡を起点とした九州、西日本への波及効果が期待されます。

マレーシア人は空のスーツケースを持っていき、日本で大量の買い物をするのを楽しみにしているようです。そのため荷物が多く、旅行先での電車移動を避ける傾向があります。マレーシアでは日本と同様右ハンドルを採用していることもあり、最近はレンタカーを活用する旅行者が増加しているとのことです。実際に、レンタカー会社のパンフレットを手に取る方が多かった印象がありました。運転をしない場合でも、荷物は次の宿泊先に送ることができるのか等の質問も多くありました。地方への直行便の就航によって、日本へのゲートウェイは増加しています。そのメリットを最大限に活かし、より多くの地域に効果を波及させていくために、外国人でも運転しやすい環境を整えるとともに、地域一体となって荷物輸送を支援する体制を充実させていくべきではないでしょうか。

2018年のマレーシアからの訪日旅行客数は468,300人(JNTO推計値)と、前年を6.5パーセント上回る過去最高を記録しました。マレーシアでは、同じ訪日大国であるタイ、シンガポールに比較して、初めて日本を訪問する観光客の割合が約46パーセント(※)と高く、今後はリピーターを確実に獲得していくことが重要と考えられます。日本を繰り返し訪問してもらうため、安心で快適な旅行体験を提供していくことが不可欠と言えます。

※観光庁 2017年訪日外国人動向調査

http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/syouhityousa.html

 

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