【シンガポール事務所】シンガポール独立60周年!現地の一体感と政府の取り組み

「ナショナルデー」とは、1965年8月9日にマレーシアから独立したシンガポールの建国を祝う日です。
パラシュート部隊の演技や空軍による航空ショー、会場では壮大なパレードや国歌斉唱、夜には花火と、
国民が一体となる、毎年の一大イベントです。

特に今年2025年は、シンガポールが独立してから60周年を迎える節目の年であり、まち全体が特別な
熱気に包まれていました。今回は、この記念すべき年に実施された政府の取り組みの中から、象徴的なもの
を三つご紹介します。

  •  国民の心に響く歌 ― ナショナルデー・ソングの象徴的存在
    1984年から毎年発表されているナショナルデー・ソング。中でも1998年の「Home」は、
    シンガポール人にとって特別な存在で、聞くと涙が出るほど心に響くそうです。
    今年の曲は「Here We Are」。やさしいメロディの中に力強さが感じられる一曲で、
    地下鉄の構内や駅前広場など、まちの至る所で流されました。

  • 国民とともに創る記念ロゴ ― 「2025ロゴ」に込められた意味
    今年の公式ロゴは、「60」と「GO」を組み合わせたデザインに、国家の理念を象徴する五つの星を
    上向きの矢印で表現しています。教育者や芸術家など25名の市民が、それぞれの思いや物語を込めて
    共創したもので、「25 Stories, 1 Logo(25の物語、ひとつのロゴ)」をテーマに、多様性と一体感を形
    にした取り組みを行いました。

  • 国民とともに描く未来 ― 「Our Singapore Wish」プロジェクト
    「Our Singapore Wish」は、誰でもオンラインで参加できる記念キャンペーンです。
    シンガポールの未来への願いを投稿したり、アバター「SGMoji」を作成・共有することで、
    自分の思いを表現できます。多様な人々の声を集め、未来を共に描くという新しい形の参加型企画です。

この他にも、各地でさまざまなイベントが開催され、まち全体が一体感に包まれていました。

(シンガポール事務所所長補佐 吉岡)                                                 

【参考文献】
< https://www.ndp.gov.sg/ >