7月8日(日)、シンガポール日本人会において「日本語スピーチコンテスト2018」が開催されました。このコンテストは、在シンガポール日本国大使館を始めとした5つの組織、団体等が共催しており今回で第50回を迎えます。「中学の部」「高校の部」「高等学府の部」「一般の部」の4つのカテゴリーに分かれており、各部門で予選を通過した上位6名、計24名が、シンガポール人独自の視点から自由なテーマでスピーチを繰り広げました。
スピーチの内容は、日本について興味があること、日頃考えているストレスの解消法や若者が使う言葉についてなど様々なテーマがありました。また、今までの人生で困難にぶつかり、それを自分の努力や家族、友人の助けによって克服したといった経験を語るスピーチも多くあり、シンガポールの若者が不安を抱えつつも、それを乗り越えるための強い意志や情熱を持っていることが伝わってきました。
高等学府の部で優勝したMr. Lee Zhi Xian氏は「日本語の美しさ」についてスピーチをしました。『日本の歌手の歌を聞いたことがきっかけで日本語に興味を持った。日本語はとても美しい言葉でその特徴は3つある。1. 婉曲的表現は依頼を丁寧に断りたい時にとても便利である、2. 「~してくれる」「~してもらう」という表現は相手への敬意が伝わる、3. 英語にはあまりない敬語はとても素敵な表現である』という内容に、我々日本人が気が付かない事を、シンガポール人の視点を通して認識させられる良い機会となりました。
スピーチコンテストの上位入賞者には、副賞として日本各地でのホームステイプログラムが贈られました。北海道、福井県越前市、福井県小浜市、鹿児島県、静岡県、栃木県小山市、兵庫県、山口県下関市においてホームステイ体験をすることで、日本の文化や生活を肌で感じるとともに日本語のスキルを試す良い機会となります。また、旅行ではあまり訪れることのできない地方都市に滞在することで、日本の違った一面を発見し日本への関心をより高めることが期待されます。