3月19日(日)及び20日(月)、杉の生産量日本一の宮崎県が、宮崎県産杉の販路開拓の可能性調査のため、シンガポールを訪問しました。クレアシンガポール事務所は、事務所概要のブリーフィング及び訪問先への同行支援を行いました。
宮崎県では、現在、中国、台湾への原木や韓国への木材製品の輸出を推進しています。今後、東南アジア諸国への輸出をさらに推進するため、Kim Lengを訪問しました。Kim Lengは、シンガポールで店舗用の内装材等の販売を手掛ける日系企業です。
Kim Lengでの意見交換では、“市場調査”がキーワードとなりました。
シンガポールでの木材市場調査の方法について、以下のとおり、ご紹介します。
1 シンガポールのデザイナー、デザイン事務所巡り
シンガポールの内装や家具のデザイナーを訪問し、シンガポール人の好みや傾向を探る方法です。シンガポールのデザイナーを巡る際には、メインの製材の種類、金額等をまとめた資料や、日本国内、海外での使用例をまとめた資料を準備して訪問することで、ニーズ調査を行いながら、そこでの商談につなげられるような準備が重要であるという話も出ました。
2 BEX ASIAへの参加
BEX Asia (Build Eco Xpo Asia)とは、環境・省エネをテーマとするシンガポールで開催される国際建材展示会です。ASEAN各地から建築家、建設業者、ディベロッパー、建物のオーナー・マネージャーが多数来場します。2017年は、9月12日から14日に開催されます。この見本市には、BCA(シンガポール建築・建設庁)の展示があり、持続可能な都市づくりに力を入れているシンガポール政府が、どのような建材の活用に力をいれていくのか、最新の情報を調査することもできますし、世界各地の省エネ・環境・健康・安全に配慮した高機能建材、デザイン性に優れた建材・内装材・インテリア製品を調査することもできます。
ターゲットの需要を現地でしっかり調査することは海外での販路開拓を実施する上で非常に重要です。海外では、日本のデザインや価格がそのまま受け入れられるとは限らないからです。現地での市場調査を基に売りたい商品の価格とターゲットの絞り込みを行いPRしていくことにより、より効果的な販路拡大につながっていきます。