2016年10月27日(木)から29日(土)にかけて、サンテック シンガポールにて開催された「Food Japan 2016」に愛知県東海市がブースを出展し、地元農産物を使用した加工食品をPRしました。今回が、市として初めてとなる海外での地域産品販路開拓活動であり、出展ブースでは市の職員だけではなく、今回PRした商品を製造している地元農家の方や農業協同組合の職員とともに、官民一体となって東海市の“味”をPRしました。
東海市のブースでは、イチジクやブルーベリーを使用したジャム、100%みかんジュース、ふきの茎を醤油や酒などで煮詰めた「きゃらぶき」などをPRしました。
来場者には、特にイチジクのジャムや「きゃらぶき」が好評でした。イチジクのジャムについては、一般的なジャムに比べ砂糖をあまり使用していないことや、食物繊維が多く、ホルモンバランスを整える作用があることから、特に若い女性に人気がありました。一方「きゃらぶき」は、塩味が効いているため、来場者からはご飯やおかゆに合うといった意見が多く、中華系の方で、特に年配の方に人気がありました。
両者ともシンガポール人に馴染みのない食材を使用した商品に人気が集まったことから、成熟したシンガポールのマーケットにおいて、目新しい商品が求められているということが感じられました。
また、来場したバイヤーやディストリビューターからは、実際の卸値や輸入方法をはじめ、商品1個当たりの容量や、商品ラベルの変更の可否など、具体的な質問も多く、ビジネスに結びつく可能性の高い商談も活発に交わされました。
イベント最終日である10月29日(土)は、東海市の鈴木市長及び井上議長も来場し、自ら商品のPRを行い、東海市のブースは大いに賑わいました。
市長は、今回のブース出展を契機に、引き続き官民で力を合わせ、地域産品を海外で流通させるための実践的な知識やノウハウの習得を目指し、継続的な海外販路開拓活動を行っていきたいと意欲を示しました。