1.「ジャカルタ日本祭り」現地視察報告
2008年に日本とインドネシアとの外交関係樹立50周年を記念して始まった「ジャカルタ日本祭り」(Jak-Japan Matsuri : JJM)が今年第8回目を迎え、ジャカルタ州政府と在インドネシア日本国大使館の協力により、2016年9月3日(土)、4日(日)の2日間、ジャカルタ・スナヤン東駐車場特設会場で開催されました。
今年のテーマは「Indonesia–Japan Always Together」。日本とインドネシアは何事も一緒に力を合わせてやっていこうとの想いが込められているとのことです。入場は有料(2日分セットで1枚3万ルピア(約236円))でしたが、会場には写真(右上)のとおり、日本の音楽や漫画・アニメのファンなど日本文化好きなインドネシア人が多数来場しました。
今回は過去初めて2日間連続屋外のみでの開催となりましたが、両日とも懸念された雨に見舞われてしまいました。初日は夜8時頃に本格的な豪雨となったため、この日のトリのJKT48のステージ等は残念ながら中止となってしまいました。さらに翌日の昼前にも大雨が降りました。
十分とは言えない雨対策でしたので、運営側への苦情が出ないかと心配しましたが、来場者は、ブースのテント下に身を寄せ合い、片言の日本語で話をしたり歌を歌ったりしながら雨が弱まるのを待ち、弱まればステージや各ブースを回遊し、強まったらまたテント下へ・・・と繰り返しながら、むしろハプニング含みでお祭り気分を楽しんでいる様子でした。
日系飲料メーカーに勤める友達と一緒に来場したという20代女性にインタビューしたところ、この祭りは現地では比較的知名度が上がっており、参加は2回目とのこと。「日本に行ったことはないが、日本の文化や食に興味があるので、お金が貯まれば行ってみたい。」と、会場で販売されている焼き鳥を食べながら嬉しそうに話してくれました。
現地で特徴的と感じた点をいくつかご紹介します。
①たこ焼きとお好み焼きのお店がいくつも出ており、例えば、寿司屋や焼き鳥屋の看板をつけながらも、提供されているものはたこ焼きで驚きました。
②ヒジャブをまといながら浴衣を着たり、ヒジャブの上からネコミミをつけていたりするイスラム教徒らしい女子がいる一方で、ヒジャブをまとわずに完全にキャラになりきっているコスプレ女子も普通にいて、インドネシアの寛容性や多様性を改めて認識しました。
③JNTOブースでは、けん玉師範で山形県長井市地域おこし協力隊の秋元悟氏が、華麗なけん玉パフォーマンスで来場者の注目を集めていました。けん玉はシンガポールでは近年ブームになっていますが、ジャカルタではまだこれからのようです。
④会場内のあちらこちらで、ゆるきゃらやコスプレーヤーと一緒に写真を撮って喜んでいる来場者が多数いて、両国間関係のさらなる発展に向けた自由で活気溢れる雰囲気を感じました。
2.「SJ50まつり」開催のご案内
さて、シンガポールにおいても、本2016年、日本とシンガポールの外交関係樹立50周年を記念して、2016年10月29日(土)・30日(日)両日、オーチャード通り沿いのニーアンシティ前広場で「SJ50まつり」が開催されます。日本の伝統文化、ポップカルチャー、観光・物産を含めた「今の日本」や「ジャパンブランド」をアピールする大規模なお祭りイベントです。
(参考リンク)https://www.facebook.com/SingaporeJapan50/
クレアシンガポール事務所は、祭り会場のメインステージでのJETAAによる和太鼓演奏と、NUS(シンガポール国立大学)の学生による日本舞踊や琴演奏をサポートします。
また、同時期にニーアンシティ内の高島屋地下催事場で開催されるJNTO主催の「ジャパン・トラベルフェア」においてクレア・ブースを展開し、シンガポールの若者と共に日本の地方や文化をシンガポール人の視点から紹介します。
さらに、地方自治体のPRタイムも設けます。さのまる(佐野市)、ぽんちゃん(館林市)、かごぶー(鹿児島県)の3体のゆるきゃらも登場予定です。また、JETAAによる浴衣ワークショップ、JRCafeとのコラボ企画、NUSの学生による茶道・舞踊・琴のデモンストレーションを盛り込みつつ、ナンヤン工科大学の学生にスタッフとして参加してもらうなど、クレアの強みであるローカル・レベルの交流ネットワークを存分に活かして日本のPRを行います。
ジャカルタ日本祭りと同様、シンガポールの「SJ50まつり」も、次の50年=100周年に向けた重要な記念イベントの一つです。同じ時期に東南アジアで最大規模の日本食展示会「Food Japan」も開催されますことから、この機会にシンガポールにお越し頂き、多数のイベントに是非ともご参加ください。