スラバヤ市における廃棄物管理改善への専門家派遣

 クレアシンガポール事務所は、2026年8月3日から6日まで、インドネシア・スラバヤ市の要請により、廃棄物管理分野の専門家派遣事業を実施しました。埼玉県環境科学国際センターの川嵜幹生氏が専門家として参加し、日本の廃棄物行政や循環型経済に関する講義、現地施設の視察、提言を行いました。

 スラバヤ市では人口増加に伴い廃棄物量が増加し、処分場の容量逼迫や分別教育の不足が課題となっています。市は堆肥化施設やゴミバンク制度、プラスチック削減法などを導入し、市民参加型の取り組みを進めていますが、さらなる改善が求められていました。

 専門家は、日本の廃棄物行政の制度体系や収集システム、分別・リサイクルの経済的価値、廃棄物削減対策、循環型経済の促進について体系的に説明しました。講義後の質疑応答では、廃棄物量の増減要因、ゴミ袋有料化の仕組み、プラスチックリサイクルに伴うマイクロプラスチック問題など、幅広いテーマが議論されました。

 現地視察では、市営・民営の第一次処理施設や最終処分場を訪問し、選別作業や堆肥化、ガス化炉による発電などの取り組みを確認しました。

 事業最終日には、川嵜専門家が「3分別(可燃・生ごみ・資源)」の導入を提案し、住民意識の醸成方法や行政の役割を具体的に示しました。あわせて、選別物の売却による収益性向上が作業員の意欲や効率に直結する点を指摘し、行政による調査や施設間の連携強化の必要性を提案しました。

 本事業を契機として、スラバヤ市が持続可能な廃棄物管理体制を確立していくことが期待されます。

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