クレアシンガポール事務所は、2026年8月18日から20日にかけて、マレーシア・クアラルンプール市の要請を受けて、建築・住宅分野の専門家派遣事業を実施しました。熊本市都市政策部都市デザイン課主任技師である岡本康博氏が専門家として参加し、ファシリティマネジメントに関する講義や施設視察を行いました。
クアラルンプール市では、建物の維持管理上の問題を一時的な解決策や応急処置に頼ってきたことから、根本的な問題の解決に繋がっていないことや、管理関係者間での知識共有や連携が不十分であることから、効果的な維持管理戦略が実施できていないという課題を抱えていました。
これを踏まえ、専門家は、建物の維持管理と財政の関係性や、熊本市の事例を基にしたファシリティマネジメントの概要と外部委託する際の留意点等について講義を行いました。また、建物の維持管理上の課題を抱える3施設を視察し、管理担当者から現状の課題を聞き取ったうえで、各施設に対し、中長期的な視点の導入や、マニュアル作成の必要性、関係者間のコミュニケーション促進などについてアドバイスを行いました。
これらの講義終了後に行われたワークショップでは、職員同士での活発な意見交換が行われ、3日間の講義を通じて、課題の明確化や意識の変化が着実に表れ始めている様子がうかがえました。
本事業を契機として、クアラルンプール市がより計画的なファシリティマネジメント体制を構築していくことが期待されます。

