2019年8月14日(水)から15日(木)まで栃木県職員が来星し、現地の市場動向調査及び進出企業へのヒアリングを行いました。
栃木県は、自動車・航空宇宙・医療機器・環境産業をはじめとした製造業の県内総生産に占める割合が高いのが特徴であり、大企業から中小・小規模企業がバランス良く集積しています。また、首都圏に位置する有利な立地条件を生かし、高付加価値型や情報産業・研究所を中心とした優良企業の誘致を進めています。
今回、栃木県内に本社を置き、精密エンジニアリングプラスチックス金型及び成形品の製造、販売を手掛ける「株式会社キャム」の現地法人を訪問しました。同社は中国、香港、シンガポール、タイ、ベトナム等アジア各国に拠点を持つグローバル企業です。
かつては多くの企業がシンガポールに工場を設置していましたが、同国の発展にともなう賃料、人件費の高騰によりその多くが国外へ拠点を移していった中、同社は現在も継続してシンガポールに工場を置いています。カメラ、自動車、情報機器メーカー等と取引をしており、大手企業のR&D拠点との取引も行っているそうです。また、電気自動車の普及が進む中、車体重量の軽量化のため合金部品のプラスチックへの置き換えが進んでおり、今後はその分野での需要増加が見込まれるとのことでした。
2019年1月に英国の大手家電メーカーがシンガポールへ本社機能を移し、R&D拠点を同国へ設置すると発表しました。研究開発に係る優遇税制が充実し、優秀なグローバル人材が雇用しやすいなどの利点をもつ同国には各国企業が進出しています。
クレアシンガポール事務所では今後とも進出企業の動向について発信できるよう努めてまいります。