東京本部メールマガジン(事務所執筆分)

シンガポールのIR導入時における社会的問題への対応策

日本では昨年12月に「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(IR推 進法)」が成立したことによりカジノの法制度化への道が開かれることになり、 外国人の観光誘客プロジェクトの一つとして統合型リゾート(IR)設置が注目 されています。一方、カジノ解禁に伴い反社会的勢力による活動の活発化やギ ャン […]

シンガポールの里親制度の取り組み

親との死別や虐待、経済的困難といった理由により、自分が生まれた家庭で暮らすことができない18歳未満の子どもがシンガポールには約1,100人います。 その内、別の家族、いわゆる里親によって育てられている子どもは約430人です。里親は養子縁組とは違い一時的なものですが、シンガポール政府は、家庭の中で育て […]

お土産選びって難しい!?

経済発展著しい東南アジアへは、訪日プロモーションなどで多くの自治体関係者の方が来られています。 その際、文化・宗教の違いからどのようなお土産をもっていけばよいのか迷われることもあるのではないでしょうか。 今回は、東南アジアに出張される際のお土産で避けたほうがよいものを紹介したいと思います。 まずは、 […]

シンガポールの歴史的建造物保全

東南アジア経済の中心地として発展したシンガポールでは、近代的高層ビルが林立する一方で、歴史的建造物を保全する取り組みも行われています。イギリス統治時代の建造物や、「チャイナタウン」(中華系)、「リトルインディア」(インド系)、「カンポングラム」(マレー・アラブ系)といった移民の歴史を色濃く残す街並み […]

カンボジアに根付く日本の水道技術 ~北九州市の挑戦~

2017年8月にクレアシンガポール事務所はカンボジア王国プノンペンを訪問し、北九州市上下水道局がJICAと連携して水道技術支援を行う現場を視察しました。 1.カンボジアと北九州市のつながり カンボジアでは1970年代後半から始まった内戦中に上水道施設が被害を受けて以降、人々に安全な水の提供が行われて […]

シンガポールのシェアサイクル事情

バスや地下鉄などの公共交通機関が発達しており、また、年間を通して気温の高いシンガポールでは、これまで街中で自転車に乗っている人を見かけることはほとんどありませんでした。しかしながら、最近は街の至るところで橙色や黄色、銀色といったシェアサイクルを目にする機会が増えてきました。今回は、当地のシェアサイク […]

“HAPPY” Ageing in Singapore

日本と同様、ここシンガポールでも高齢化の進展が社会的な課題となっています。2016年の総人口に対する65歳以上人口の割合(高齢化率)は、12.4%で、今後15年以内に24%まで上昇すると見込まれています。日本の高齢化率が12%から24%に達するまでに22年を要したことと比較すると、シンガポールの高齢 […]

シンガポールの自動運転車実用化への取組事情

目的地をセットすれば、あとはただ座っているだけで車が勝手に送り届けてくれる、そんな夢のような話はすぐそこの未来に? スマートネーションを標榜し、デジタルテクノロジーを活用して国民に新たな可能性を提供する取り組みを進めているシンガポールの自動運転車事情をご紹介します。 1.世界初の自動運転タクシー実験 […]

シンガポールの手話事情

街歩きをしていると、手話を使う人々の姿を時々見かけることがあります。公用語が4つ(英語・中国語・マレー語・タミル語)もあるシンガポールでは、 どのような手話が使われているのでしょうか。 まず歴史から紐解いてみたいと思います。 シンガポールに手話教育がもたらされたのは、1951年のこと。一人の男性が手 […]

Passion Made Possible

シンガポール政府観光局(STB)は2017年8月25日、シンガポールの新ブランドスローガンを発表しました。新しいブランドスローガンは「Passion Made Pos-sible」。あらゆる”情熱”を持った取り組みが”可能性”を推進する原動力になる、と […]

いい湯だな。ここは南国、シンガポールの湯♪

仕事が終わって帰宅。湯船に浸かって1日の疲れを癒やす…。 日本人にはおなじみの光景かもしれませんが、シンガポールは違います。今回はシンガポールの 温泉・入浴事情をお伝えします。 1.シンガポールの入浴事情 高温多湿なシンガポールでは、「お風呂にゆっくり浸かって疲れを癒やす」 という文化は […]

糖尿病問題を抱えるシンガポール

シンガポールは1965年にマレーシア連邦から分離独立して以降、国家主導型の産業インフラ整備や外資導入制度を続けてきた結果、2016年には1人あたりGDP が世界第10位(日本は世界第22位)という急速な経済発展を遂げてきました。その一方で、食料供給の大半を輸入に依存しています。国内自給率が比較的高 […]

父親の育児への関わり方の違い

ここシンガポールでは、日本と同様に少子化が深刻な社会問題となっています。近年の両国の合計特殊出生率を見てみると、日本が1.44に対してシンガポールは1.20とさらに低い水準で推移しています。 この状況にシンガポール政府も危機感を持っており、解決策のひとつとして、2017年1月に男性の有給育児休暇を1 […]

日本とASEANがパスをつなぐ

「ワールドカップでシンガポールが快進撃!」、「ヨーロッパのビッグクラブにタイの選手が電撃移籍!」こんな記事がメディアで頻繁に載ることも、それ程遠い未来ではないかもしれません。そしてそれに日本が貢献しているとすれば、日本人選手以外の活躍でも嬉しい気持ちになれるはずです。 シンガポールでは、世界中のサッ […]

防災先進国にっぽん!日本の技術を東南アジアで活かそう!

東南アジアは、世界的にも自然災害に対する脆弱性の高い地域です。人口増加、経済発展に伴う沿岸部の都市化の進展、産業集積の拡大が急速に進行している現在、災害の危険にさらされている人口・資産が増える一方で、十分な防災対策がなされないままに急速に地域が開発され、都市・地方ともに脆弱性が増しています。また、イ […]